用途ごとにうちわのサイズを使い分けよう

夏の涼は扇風機やエアコンといった電化製品に変わりつつありますが、屋内屋外問わずうちわは現代でも重宝される夏のアイテムの一つです。みなさんの家にもうちわがあるのではないでしょうか。また、どんな大きさでしょうか?
うちわは用途によってサイズが使い分けられることが多いです。うちわは昔から台所で火を起こしたり料理を冷ましたり、虫を払ったり涼をとったりと様々な役割を果たしてきました。現代では応援グッズとして使われたり、販売促進、ファンサをもらうための自己アピールに用いられたりするなど、うちわの用途は様々です。
この記事ではうちわのサイズと用途を具体的にご紹介します。
うちわの大きさ
うちわの大きさには、スタンダードサイズ、コンパクトサイズ、ミドルサイズ、ミニサイズ、ジャンボサイズ、ボールファンなどがあります。
間違ったサイズ選びをしてしまうと、例えば応援をしたいのにうちわが小さすぎて目立たなかったり、逆に大きすぎて持ち運びが不便で使いづらかったりということもあります。
うちわにはシーンによって適したサイズがあるので、それらを知った上で使いわけましょう。
スタンダードうちわ

使いやすい大きさで邪魔にもならず、送風の役割もあるので一番幅広く使われています。実用性があるうちわは持ち帰っても使われやすいので、宣伝効果が期待できます。
スタンダードサイズは小さめな鞄だと柄の部分が出てしまいやすいですが、リュックサックやトートバッグにはすっぽり収まりやすいサイズです。
小さめサイズうちわ

うちわを使うとき、サイズが大きいほど周りの人の視界に入ってしまい、周囲の人にまで余計な風を送ってしまうなどの可能性が挙げられます。これらの問題を解決するために、小さいサイズのうちわを作って持ち運ぶ方法が考えられました。
屋内のイベントなどで席が近い場合、後ろの視界を遮る可能性があるときは、スタンダードサイズより少し小さめのミニサイズのうちわが販促用で配られることが多いです。
小さめサイズは、持ち運びに便利なので、鞄に入れてそのまま持ち帰って貰える可能性も高いです。そのため販促の効果が高いといえるでしょう。
ボールファン

サイズは直径21センチが一般的です。印刷用紙だと、A4の短辺の長さを考えるとわかりやすいかもしれません。
柄の部分がなく、厚手の丸い形をした本体に穴がくり抜かれており(指抜き)、穴に親指をいれて紙を固定し、あおぎます。中には、くり抜く部分をクーポンにしており、その部分がミシン目になっていてクーポンとして利用できるという工夫がされているうちわもあります。ボールファンタイプは素材がすべて紙でできているので環境に優しい作りになっており、ポリうちわより安価で作れるのが特徴です。
一方で、やや耐久性に欠け、送風量も少なめという一面がありますが、柄の部分がないことでコンパクトな鞄にも収まりやすいというメリットがあります。持ち帰って使って貰えるようデザインが工夫されたものも多いです。
うちわの用途別のおすすめサイズ
うちわはスポーツなどでの応援やお祭り、販促、アイドルのライブなどでファンサをもらうための自己アピールなど、様々な場面で使われます。ここからは、用途ごとによく使われるうちわのサイズを紹介します。
応援うちわ

「応援うちわ」はアイドルのコンサートやスポーツ・部活動の大会などでよく使われています。
普通のうちわより少し大きく作られる傾向があります。
応援うちわはあおぐ目的より、ファンの人がオリジナルのメッセージを伝える役割が大きいです。
うちわはコンサート会場やイベント会場によって、およそ何センチまでという規定がある場合があります。規制がないと、熱心なファンの大きさで勝負になってしまい他の観客の迷惑になってしまいます。周囲のことを配慮し、うちわからはみ出す過剰な飾りは禁止という細かい規定もあるようです。小さめの団扇を複数使うという方法も考えられます。
遠くのステージや会場に向けて伝えられる文字は限られますが、A4用紙に文字やイラストを印刷して、切り取ったものを貼り付けることが多いです。ジャンボうちわの場合はA3用紙に文字などを印刷するのもおすすめです。フォントや色で気持ちを最大限伝えられるように工夫するのもよいでしょう。うちわを複数枚持っていくことができる会場もある一方で、原則は指定されたサイズのうちわを一人一枚、複数持って行っても出すのは一枚ずつ、というような指定をする場合もあります。
また、最近ではミニサイズのうちわを応援用に手作りして持参する人もいます。
一例として、紙にアイドルや選手の写真を印刷したものにラミネートフィルムをつけてうちわの面を作り、お弁当やオードブルなどに刺すフォーク型のピックを持ち手の代わりに使うアイデアが挙げられます。面と持ち手になるものを用意し、それらを接着させることでミニサイズのうちわを手作りできます。
各会場やイベントなどの規定にあわせて、臨機応変にうちわ作りを楽しみましょう。祭うちわ

祭りで使われているうちわです。うちわをあおいだり動かして躍動感を出したりと、祭りを華やかで賑やかな雰囲気にする効果もあります。手持ちの祭うちわは飾りとしても使われます。祭うちわはスタンダードなものや、やや大きめな横54センチ×縦75センチのものなどがあります。中には、全長160センチ(柄の部分が1m)×幅75センチという、人と同じサイズのものまであります。それを超える巨大なうちわもイベントなどで使われることがあり、会場を湧かせている光景も見られます。
例えば板や布だと大きいものは一人で持つのが大変だったり、持ち続けていると疲れたりします。しかし、うちわは柄の部分を持って応援できるので自分より大きなサイズでも一人で持って応援ができます。祭りや文化祭、屋外でのスポーツの応援などでは、巨大なうちわを使ってインパクトを与える工夫もみられることがあります。身体と同じくらいの大きさを作成する場合は、持ち運び方法や使用方法についてよく考えておきましょう。
機材と一緒に車で運ぶなど、あらかじめ持ち運びのことも考えてから使用する必要があります。また、大きなうちわを使う場合は、持ち込みが可能か、周囲に広いスペースがあるかなどのルールを確認し、周囲の人へ配慮するようにしましょう。
豆うちわ

祭うちわやジャンボうちわとは対照的な小さいサイズのうちわもあります。
横13センチ縦18センチの豆うちわです。
お仏壇のローソクを消す時には、うちわで消すことがマナーとされています。その際、サイズの小さい豆うちわで軽くあおぐように消すという使い方ができます。豆うちわは、風を送るという実用性は少ないですが、見た目の可愛らしさから、浴衣などのファッションや部屋のインテリアの一部として使われ親しまれています。ほんの気持ちとして贈呈用、お土産などで贈られることも多いです。季節を感じられる豆うちわは貰っても喜ばれるアイテムです。
折り畳みうちわ

折り畳みタイプのうちわは、うちわ部分はポリエステル、周囲は樹脂でできています。重さも約12gと軽量。持ち運びに便利です。
折り畳み前は直径約21センチ、折り畳み後は直径約7センチとおよそ三分の一の大きさになります。コンパクトさにこだわりたい人におすすめです。
まとめ
普段何気なく使っているうちわには、たくさんの使い方とサイズがあります。うちわは生活の中であおぐだけではなく、応援やお祭り、販促などの様々な場面で使われています。
用途に合ったサイズでうちわを作成し、様々な場面で活用してみてください。
※うちわ印刷キングでは、豆うちわ、折り畳みうちわは販売しておりませんので、予めご了承ください。