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こちらが元祖。貴族御用達、京うちわ

さて京うちわ。 かつて、うちわや扇子はお公家さんの間で 利用されたことからもわかる通り、 それこそ由緒正しき伝統を継承したうちわであります。

京うちわは中国からやってきたうちわとはちょっと違う、 朝鮮からの流れを汲むもの。 これが深草という、当時の貴族の別荘地で 作られ始めた、「深草うちわ」が前身といわれています。 といっても、深草うちわは京うちわのように挿し柄ではありません。 形もなつめの実の形をしていて、 京うちわとはちょっと趣が異なるんですね。 この深草うちわ自体は明治時代に一旦終焉を迎え、 その後は京うちわが発展していくことになります。

この京うちわの面白いところは、等級があるところ。 うちわに等級なんて、さすがは貴族!…という感じですが、 その階級はどうやって区別されているかというと 骨の数、です。 50本から始まり、50本は下級品。 10本単位で上がっていき、 90本で上級品、 100本のものは最高級品で実用というよりは 装飾品として利用されます。

ちなみにお値段的にいかほどか?というのが つい気になってしまうわたくしですが、 最高級品のもので、なんと 150万もの値がついているものもありました。 もちろん、こういったものの場合は骨の数だけではなく、 装飾の施され方や仕上げなど、 様々な要素が絡んでのこのお値段ですが このように等級がつけられているうちわ、というのは 京うちわの他にはありません。

もちろん、庶民が手の届くお値段のものもありますが、 全体に紙を貼らずに 模様の部分だけに貼って、風をおこすというよりは 目で楽しむための「透かしうちわ」なんかになってくると やっぱりちょっと高めに数万円、というものも。 でもこの透かしうちわ、確かに見ているだけで 涼風を感じるような、涼やかな美しさがあります。 心と懐に余裕ができたらぜひ、 おうちに飾ってみたいものであります。

とかく、京うちわは丸亀うちわと違って どちらかというと実用よりは装飾としての 発展のほうが大きいように感じます。 その産地の背景も色濃く影響しているのですな。

ちなみにこういった工芸品たるうちわですが、 面の部分は紙ですから、どうしても年月とともに 劣化は免れません。 破れたり、剥がれたりしてくるものですが 骨と柄はほとんど永久不滅ですから 職人さんのいるお店に頼むと ちゃんと復活させてくれますよ。捨てないでね。