Illustrator(イラレ)の画像埋め込みのやり方を紹介!

Illustrator(イラレ)はデザインや印刷物を作る際によく使われているソフトです。Illustrator上で画像を扱う際は、データの管理や受け渡し時のトラブル防止などの観点から、「画像の埋め込み」が必要になるケースがあります。
この記事では、Illustratorでの「画像埋め込み」の概要や手順、解除方法を紹介していきます。Illustratorを使用していて「リンクファイルが見つかりません」という表示が出た時や、印刷会社等に入稿した際に「画像データがありません」と言われた時など、トラブル解決の参考にしてください。
画像埋め込みとは?
画像埋め込みとは、画像データをIllustratorのファイル内に直接取り込むことです。画像データ自体が取り込まれているので、仮に元の画像をフォルダやデバイスから削除しても、Illustrator上からは画像データが消えないというメリットがあります。
そのため、印刷業者への入稿をはじめとしたデータの受け渡しの際、画像データの紛失防止にも繋がります。一方で、ファイルに配置する画像がたくさんある際はデータが重くなるといったデメリットもあるので、主に画像が少ないデータを作成するときにおすすめです。
画像埋め込みのやり方
では、実際にIllustratorを使って画像埋め込みをする方法を紹介します。
※各種画像のIllustratorのバージョンはAdobe Illustrator2024です。ご利用のバージョンによって表記や機能が異なる場合がございます。
1.画像を取り込んでいる状態で「リンクパネル」を開く

イラストレーターの上部にある「ウィンドウ」から「リンク」をクリックし、リンクパネルを開きます。
2.埋め込む画像を選択して「オプション」を開き「画像を埋め込み」を選択

Illustrator上に配置した画像の中から、埋め込みたい画像を選択します。この時複数個の画像を埋め込みたい場合は「Shiftキー」を押しながら選択してください。選択したらリンクパネルの右上にある三本線をクリックし、オプションを開き「埋め込み」を選択します。

これで画像がファイルに埋め込まれました。
画像を取り込んだ時点で埋め込むには?

Illustratorに画像を取り込む時点で埋め込みを行う方法もあります。「ファイル」メニューの「配置」から画像を選んで取り込む際に「リンク」のチェックを外した状態にしておくと、最初から埋め込み画像として取り込まれます。
埋め込み解除のやり方

画像の埋め込みを解除したい時は、先程のようにリンクパネルを開き、画像を選択した後にリンクパネルの右上にある三本線をクリックし、オプションを開き「埋め込み解除」を選択します。
リンク配置とは?

Illustratorの画像配置の方法には「埋め込み」と「リンク配置」の2種類があります。画像埋め込みは画像データをIllustratorのファイル内に完全に取り込んだ状態にする一方で、リンク配置は外部の画像を参照している状態のままにしておく方法です。リンク配置では、データ上に直接画像を取り込んでいるわけではないので、データが軽くなりやすいというメリットがあります。しかし、画像が保存されているフォルダから別のフォルダに移動したり削除したりすると、Illustrator上も画像を参照できなくなり、リンク切れになってしまいます。
「埋め込み」と「リンク配置」の使い分け方

画像配置方法の「埋め込み」と「リンク配置」は、作るデータやシーンによって適した方を選びましょう。選び方の基準は、主にデータの容量と受け渡しの有無です。
データの入稿や受け渡しの予定がある場合、「リンク配置」を使用していると元の画像データも一緒に送る必要があります。画像の送り忘れや先方での紛失が起きる可能性があることや、印刷会社などによっては埋め込みを指示されているケースもあるので、必要に応じて埋め込み画像にしておくのが良いでしょう。
一方で、先ほどから説明しているように「画像埋め込み」はデータの容量が大きくなりがちです。データが重くなり過ぎてうまく受け渡しができないケースもあるので、データ次第でどちらが良いかを判断しましょう。
特に、画像に効果を重ねていたり大量の画像データを配置していたりする場合はデータも重くなりやすいので、「リンク配置」の方が適している可能性もあります。
まとめ
画像埋め込みは、リンク配置と一緒に方法や概要を知っておくと、より適したデータの扱い方を選択できるようになります。データ管理がしやすくなればトラブルも少なくなる可能性があるので、今回の記事を参考に手順や使い分けを覚えてみてください。