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うちわの歴史・意外!西洋でのうちわの利用法

さてさて、まずはうちわの歴史からひも解いてみましょう。 そもそもうちわとは、日本独自のものなのでしょうか? あんまり海外で、とりわけ西洋ではうちわをパタパタ… という光景は思い浮かびませんね。

うちわは、古墳時代に中国より伝わったとされます。 現在のうちわよりももっと柄が長く、「翳(さしは)」と 呼ばれていました。 実は、扇子に使われる「扇」という字は、かつては うちわのことを指していました。 意外なことに、扇子の方がうちわより後からできたもの。 なんとはなしに、扇子の方が歴史があるもののような 気がしてしまいますが(失礼な) 実はうちわのほうが先輩です。

しかしながら、扇子は西洋でも早い時期から 流入したようで様々に使われている様子も うかがうことができるのですが、 先にも書いたようにうちわはあまり 一般的に利用された節がありません。。

…が、意外なところでうちわを見ることができます。 それはなんと、西洋美術の世界。 そう、日本文化が多大に画家たちに影響を与えた ジャポニズムの時代。 その時代の有名画家の絵にうちわが登場しています。

が、しかし。 実はうちわは伝統工芸品にも指定されるものもある、 由緒正しい日本の文化。 扇子とは袂を分かった兄弟のようなものでもあるのです。

1860年後半にはホイスラーの「時期の国の姫君」、 1870年代になるとモネが「ラ・ジャポネーズ」で、 更にマネにいたっては「団扇と夫人」と そのものずばりのタイトルで うちわをモチーフに使い絵を仕上げています。

こんな高名な画家にモチーフとして利用されるなんて! うちわもやればできる子! …と、うちわマニアとしては鼻高々ですが よく見ると何かがおかしい…はて。

どの絵も総じて、手にするのではなくて 背後にぺたぺたとうちわが壁に貼られています。 ラ・ジャポネーズの場合は壁にうちわ、手に扇子です。 そこはうちわ持っても良かったんじゃ、と思ったりしますが これらの西洋画の中ではうちわは扇ぐための道具ではなくて、 装飾的なものとしてのモチーフなのでした。

現に、生活の中でも同様に壁の装飾品として ペタペタとうちわを貼っている様子が見て取れます。

これはどうも、室町時代の半ばごろから江戸時代にかけて 流行った、「扇面貼交屏風」という、 絵柄の良い扇子を屏風にあしらったものや、 はたまた有名な西洋人向けの遊郭であった「岩亀楼」の 扇面を全面に使用した壮大な装飾壁 (これは錦絵にされ、西洋へのお土産として出回った) の影響なのではないかなどと言われています。

更にはなんとなんと、 花瓶にうちわを挿していることもあったいうびっくり記録も。 花瓶にささったうちわを想像するとやや微妙な気持ちになりますな。

それにしても、日本では庶民の道具として扱われていたうちわが、 海を渡ってこんな風に利用されていたとは なかなかに奥深い、うちわの世界です。