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うちわの本質について考えよう、あおぐことは涼しいのか

いろいろとうちわにまつわるあれこれを 徒然に書いてみましたが、 最後にうちわの根本ともいえるべき事柄について 考えてみたいと思います。

といってもそんなたいそうな事ではないですが。 先日、誰もが思っていたであろう事について 科学的に解説してみせたアメリカの教授がおりました。 そうそれは、 「うちわであおぐ事は果たして本当に涼くなっているのか?」 ということ。 原点過ぎもいいとこです。

あおぐことは筋肉運動ですので身体から熱が発生します。 ということは、涼しくなるためにうちわを使うのに、 そのために熱を発生させているのは本末転倒なのではないか、 …という事だそうです。 まあ…確かにね。

先に言います。 結論から行くと、うちわであおぐ事は「効果がある」のです。

人間がじっとしているときに発生する熱エネルギー。 これは普段は消費カロリーという 特に女性にはおなじみの呼ばれ方をしていますが これ、電力のワット数に換算するといかほどか、ご存知でしょうか。 男の大人の人がじっと椅子に座っている状態で、 100ワット。 よく言われる、「トイレの電球」は40~60ワットですから 電球だとしたらずいぶん明るく照らせます。

とはいえ、ここにうちわをあおぐ事で発生する熱量を プラスしたとしても微々たるものです。 世のダイエッターならご存知かと思いますが、 人間って意外なほどに熱量消費しません(悲)。

さて、そこが分かったところで次はうちわの風で 涼を取れるのかどうか、というところ。

人間の体の表面は、数ミリ程度空気が動かない層があります。 難しくいうと、「境界層」というものです。 実際、人間の周りの空気が動くのはこれの外側での事。 しかし、この「境界層」、空気は動きはしませんが 「層が薄くなる」「厚くなる」ことはあるのです。

そして、どうしたら薄くなったりするかというと、 この境界層の「外側の空気」が速い速度で動くほどに 境界層が薄くなる=熱が下がる=涼しくなる という原理です。

というわけで、 うちわをあおぐ事によって発生する熱量は大したことないが、 あおいで空気を素早く動かすことで熱が下がる、 …という事ですから、 うちわであおぐ事は立派に涼しくなるってことなのですね。

これを踏まえ、今度からお宅のお子様やご主人が 「うちわであおぐと余計暑くなるからクーラーかけて~」 などと戯言をいっても この原理を説いてがつんと一蹴してあげましょうね。